出水麓武家屋敷群

日本一のお地蔵さん

出水特攻碑公園

出水麓武家屋敷群

 

鹿児島県出水市に行く機会があった。

 

川内駅から肥薩オレンジ鉄道に乗り換え、出水駅で下車

 

武家屋敷群を散策

薩摩藩は、領内各地を統治するために外城を設けていたが、その中心地が麓(ふもと)と呼ばれている。

特に外敵の侵入を防ぐ防波堤としての役割が強いといえる。

 

一般の住宅

竹添邸

 

武家屋敷群とはいえ、ここは住宅街なので、勝手に人の家に入って見学することはできない。

 

一般公開されている屋敷が3軒ほどであり、ここは竹添邸

 

出水の武家屋敷群は、篤姫のロケ地にも使われたこともあり、観光地として人気沸騰中のようである。

 

裏に回るとザボンが実っていた。

私が子どもの頃もまだ、こんな風景があり、懐かしい感じがする。

家の中には囲炉裏などがあり、江戸〜明治時代のままである。

 

宮路邸

こちらも、篤姫のロケ地となった、宮路邸

 

篤姫のパネルがたくさん貼られていた。

お庭では、お茶をご馳走になった。

 

篤姫は実際にはここ出水には立ち寄ったことはないそうである。

 

日本一のお地蔵さん

 

 

武家屋敷を抜けると、「日本一のお地蔵さん」という看板が目に付く

 

「何が日本一なのだろうか?」という素朴な疑問がわく。

階段の上を見ると既に大きいお地蔵さんの頭が見えていた。

 

確かにでかい

土台からだと4m20cm、お地蔵さん本体だけで2m60cmあるそうだ。

説明を読むと一枚岩から切り出されたお地蔵さんとしては日本一と言うことである。

 

延命地蔵、子育て地蔵、知恵地蔵、災難守護地蔵、厄除け地蔵などの全ての地蔵菩薩の元締めだそうである。

戦闘指揮所地下壕の入り口跡

出水特攻碑公園

 

旧海軍航空隊出水基地の一角に出水特攻碑公園がある。

 

公園内に戦闘指揮所地下壕の入り口があり、中にも入れるようであったが、時間がなかった。

 

この地下壕の上が公園として整備されている。

特攻慰霊碑

公園の中央に特攻慰霊碑が建っている。

 

碑銘には、「雲こそわが墓標 落暉よ碑銘を飾れ」とある。

 

これは、小説「雲の墓標」(阿川弘之著)から取ったものであり、「南の海に散る身には、雲こそが墓じるしだ。夕日よ、心あるならこの雲を紅に彩ってくれ」という、出撃を前にした特別攻撃隊員の心境が詠まれたものである。

 

出水基地は、当初、航空要員の養成のため練習航空隊として設置されたが、戦局の悪化に伴い、特攻基地となった。

海上○衛隊(P−3C)の慰霊飛行

 

 

 

 

 

 

 

毎年4月16日には、生き残られた特攻隊員やご遺族を迎えての慰霊祭が執り行われている。

 

 

 

 

 

 

 

 

2008.4.16

戻る

 

 

 

 

byいとま放浪記