ウルトラ教育隊

(体験入隊)

 

山口県防府市

 

防府天満宮

 

学問の神様で知られる菅原道真公を祀った神社である。

 

京都の北野天満宮、福岡の太宰府天満宮と共に日本三天神と称せられている。

 

道真公は、防府の三田尻港から水路で九州に渡られたが、その際過ごした、この地が気に入り、自分が死んだら魂となって帰ってくると約束する。

 

九州で公が亡くなった翌年(904)日本で最初の天満宮として創建された。

 

 

 

 

「分け入っても分け入っても青い山」「後姿のしぐれてゆくか」などの自由律俳句で知られる、漂泊の俳人種田山頭火もここ防府の出身である。

山頭火について知りたい人はをクリックし山頭火コースを見よう。

そして、いとまの出身地でもあるこの防府には、とある組織に入った若者の根性を叩き直し、プロフェッショナルとしての基礎を育成する学校が存在する!!

写真は防府のHPから使わせていただきました。

S57年頃の駅前の風景

 こいつらは何者?

 

毎年4月になると写真のような制服を着た連中が防府駅周辺をうろつき始める。

 

数人で一つのたこ焼きをつつきあっていたり、写真のような目立つ姿でお姉ちゃんをナンパしたりする光景が良く見受けられる。

 

特に多いのが、おじいちゃんやおばあちゃんから駅員と間違えられ、質問されている場面である。

そんなときは優しく質問に答えるよう指導されているようだ。

新隊員のピークは4月入隊

初任空曹は1月と8月

 

ウルトラ教育隊

 

そんな彼らが寝起きしているのが、ここ航空○衛隊第1教育隊である。

 

ここには大きく分けて、新隊員課程(高校を卒業したばかりのぺーぺー)と初任空曹課程(1人前となり、もう1度鍛え直す)の2つの課程がある。

 

今回紹介する写真は、いとまの持つ資料からなので、その2つが入り交じっているが、レベルの違いはあるが内容そのものはほとんど変わらないのでご了承願いたい。

それでは、その過酷な訓練の様子の1部を紹介しよう。

フォトショップ使ってます。

起床ラッパ!!

 

朝0600(まるろくまるまる)の起床ラッパから1日が始まる。

 

なぜか上半身裸(初任空曹は1月入隊!寒すぎる・・)で集合し、点呼報告を実施する。

 

2月、3月に入隊する新隊員がいるが、いきなりこの先輩たちの姿を見てやめていく者も少なくないようだ。

身辺整理 (バームクーヘン)

 

彼らが生活する部屋は内務班と呼ばれ、一部屋に10人ぐらいで生活している。

 

点呼が終わると朝食、その後内務班に帰り、毛布をたたむ。

たたむといっても、それが大変!!毛布5枚を大きい順に下から重ね、まるでバームクーヘンのように端をきっちり揃えなければならないのだ!!

 

内務班長殿が点検し不合格だと毛布を飛ばされ、やり直しとなる。

パンツもたたむ?!

 

そしてロッカー内の下着類もたたまなければならない!

パンツはブリーフ、シャツはU首と決められている!

(←再現して、たたんでみたが・・・厚みをもたせるようにするのだが、上手くたためなかった。パンツのたたみ方は忘れた。)

 

何でブリーフまでたたまなきゃいけないの?!

座学

 

午前中は座学、つまりお勉強である。

学校卒業してもお勉強なのだ。

もちろん試験もある。

 

ここでの成績が、生涯左右する事になる。

そんなこととはつゆ知らず、のんきに過ごす者も多い・・・・後で後悔しても遅い、誰とは言わないが

ほふく前進

 

午後は主に体を動かす!

 

いきなりほふく前進!!

ほふく前進には、第1ほふく〜第5ほふくの5種類がある。

段階的にと姿勢が低くなり、最後は地面に張り付き平泳ぎのような状態でじりじりと前進する!

はっきり言ってきつい!!

 

写真は第2ほふく、腰を浮かせると第1ほふく、肘を付くと第3ほふくとなる。

両肘を付き腹這いになる(写真奥)と第4ほふくである。

ずぶ濡れになろうとも構わず走る!!

前日にビッシリとアイロンがけした、作業服なので、汚すのにはかなり抵抗がある。(わざと先に汚すと、あきらめがつく。)

しかし、季節的に寒いのが辛い!!

こちらはいわゆる、教練である。

「気を付け」「休め」「行進」と言った動作に銃の操作が加わってくる。

1人1人の動作も厳しく指導されるが、分隊(グループ)の斉一さが要求されるのだ。

写真は捧げ銃(つつ)の敬礼動作

  ・・・・・・・?!

 

「不動の姿勢」気を付けがかかれば、雨が降っていようが動いてはならない!!

 射撃訓練!!

 

ここで初めて実弾というものを撃つ!

 

この時、自分が恐ろしい世界に入ったと感じる者が多いようである。

 

s58頃、写真の射場では、頭のおかしくなった隊員がいきなり振り向いて小銃を乱射し、ジープを奪って基地内を走り回るという事件が発生している。(兼信事件)

その時の訓練指揮官は、銃弾にあたり死亡している。

 

 行進訓練!!

 

課程中に1日行進と1泊2日行進の2回が実施される。

確か1泊2日では40キロ歩くことになる。

 

鉄兜をかぶり、小銃を持っての行進なのでかなりハードである。

 

20名ほどの分隊の中に格好良く、白いヘルメットにチョッキを付けているのが分隊長(班長)である。(誰だろう?)

 

外で食べるカレーライスはまた、旨い

 

おっ、かわいい子犬が!

夜はキャンプファイヤーである。

 

いつも思うが、囚人じゃないんだからこのジャージ何とかして欲しいものである・・・

点検

 

常に内務班はきれいに保たなければならない。

写真のように、上官による点検が行われる。

知識事項の質問などもある。

 

 

 銃剣道

 

木銃という銃の形をした棒で突き合うスポーツである。

(面が臭い!)

 体力測定 

 

懸垂、握力、反復横跳び、ハンドボール投げ、ジグザグドリブル、走り幅跳び、50m走、1500m走の9種目を1日で行う。

 

入隊時と卒業時の2回行われる。

筋肉痛は必至である。

 

その他駅伝大会や、10km走、運動会など体育の行事盛りだくさんである。

 

結局、体力の無い者に地球の平和は守れないのである。

卒業、約3ヶ月の苦しい課程を修了し旅立っていく・・・・

そして、選ばれた者だけがウルトラ警備隊に行けるのである。

                       

平成元年2月24日

昭和64年天皇陛下崩御

 

大喪の礼

と列

 

誰とは言わないが、身長が2cm足りなかったため参加する事ができず、悔しい思いをしたものがいる。

 

しかし、昭和天皇よりも、手塚治虫が死んだことの方がショックだったが・・・・

以上がウルトラ教育隊の概要であります。

質問等あれば、掲示板又はメールにて随時受け付けております。

なお、入隊希望者もどうぞ!!

01’01.30

 

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byいとま放浪記